エアコンを選ぶ際、性能や機能に注目しがちですが、室内機のサイズを見落としてしまうと設置時に問題が発生することがあります。購入後に「思っていたよりも大きくて設置できない」といったトラブルを防ぐためには、事前のサイズ確認が欠かせません。
設置スペースの幅や高さ、奥行きを正しく測り、適切なサイズのエアコンを選ぶことが重要です。
この記事では、サイズ確認のポイントや狭いスペースに対応したコンパクトモデルについて詳しく解説します。
室内機のサイズと設置スペースを確認する

エアコンの室内機を設置する際は、幅や高さだけでなく、奥行きにも気を配ることが必要です。
壁と天井の距離が十分に確保されていないと、吸気がスムーズに行われず、冷暖房効率が低下する可能性があります。また、壁の角に取り付ける場合は、風が均等に広がるような配置を意識しましょう。
設置スペースを測る際には、配管の通し方やコンセントの位置も併せて確認することで、スムーズな設置が可能になります。
サイズの適合を事前にチェックすることで、無駄な調整を減らし、快適な空間を確保できます。
一般的なエアコンのサイズ目安
エアコンの室内機のサイズは、モデルによって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
適用畳数 | 幅(cm) | 高さ(cm) | 奥行き(cm) |
---|---|---|---|
6畳用(2.2kW) | 80~85 | 25~30 | 20~25 |
8~10畳用(2.5~2.8kW) | 85~90 | 25~30 | 20~28 |
12~14畳用(3.6~4.0kW) | 90~100 | 25~32 | 22~30 |
18畳以上(5.6kW~) | 100以上 | 30以上 | 25以上 |
室内機のサイズを確認し、設置予定のスペースと照らし合わせることが大切です。特に、コンパクトな部屋では奥行きが浅いモデルを選ぶと、圧迫感を軽減できます。
室外機の設置スペースも忘れずに確認する
室内機のサイズを確認した後は、室外機の設置スペースについてもチェックが必要です。室外機はベランダや屋外に設置することが一般的ですが、十分な通気スペースがないと排熱がうまくできず、冷暖房の効率が低下します。
壁に囲まれた狭い場所に設置する場合は、風の流れを確保するための工夫が求められます。
また、直射日光が当たる環境では温度上昇による性能低下を防ぐために、日除けを設置することも有効です。
室外機の設置スペース目安
適用畳数 | 幅(cm) | 高さ(cm) | 奥行き(cm) | 推奨前方スペース(cm) |
---|---|---|---|---|
6畳用(2.2kW) | 65~80 | 50~60 | 25~30 | 100以上 |
8~10畳用(2.5~2.8kW) | 70~85 | 55~65 | 28~35 | 100以上 |
12~14畳用(3.6~4.0kW) | 75~90 | 60~70 | 32~38 | 150以上 |
18畳以上(5.6kW~) | 85以上 | 65以上 | 35以上 | 200以上 |
このように、設置スペースを事前に測定しておくことで、設置後のトラブルを避けることができます。特に、狭いベランダでは架台を利用することで省スペース設置が可能になります。
搬入経路を事前にチェックしてスムーズな設置を

エアコンを購入する前に、搬入経路の確認も重要なポイントです。室内機や室外機はサイズが大きいため、玄関や廊下の幅、階段の形状によっては運び込めないことがあります。
特にマンションやアパートでは、エレベーターに室外機が収まるかどうかを確認する必要があります。
搬入時のトラブルを避けるために、事前にサイズを測り、障害となる要素を取り除いておくことが大切です。
搬入経路の確認ポイント
搬入経路を事前にチェックすることで、設置作業がスムーズに進みます。特に、大型エアコンを導入する際は、搬入経路が確保されているか慎重に確認しましょう。
チェック項目 | 確認ポイント |
---|---|
玄関の幅 | エアコンが通過できるか |
廊下の幅 | 搬入時にぶつからないか |
階段の踊り場 | 方向転換ができるか |
エレベーターのサイズ | 室外機が収まるか |
ベランダへの搬入 | 室外機を置くスペースがあるか |
エアコン設置の準備を万全に整えよう

エアコンを快適に使用するためには、購入前の準備が欠かせません。サイズや設置スペースの確認を怠ると、後になって設置が難しくなったり、追加費用が発生することがあります。室内機・室外機のサイズを把握し、設置場所や搬入経路をしっかりチェックすることで、スムーズな導入が可能になります。
エアコンの取り付けは一度行うと頻繁に変更できないため、慎重な選定が必要です。省スペース型のモデルを活用することで、狭い部屋でも快適な環境を作ることができます。適切な設置計画を立て、長く快適に使えるエアコンを選びましょう。