エアコンの種類が多すぎて、どれを選べばよいか迷ってしまいますよね。
「部屋の広さに合っているのか?」「取り付けの手間は?」「予算はどれくらい?」と、さまざまな要素を考えながらベストな選択をしたいものです。そこで、まずは代表的なエアコンの種類について詳しく見ていきましょう。

壁掛け型エアコン

最も一般的で、多くの家庭に設置されているのが壁掛け型エアコンです。室内機と室外機で構成され、パワーも効率も高いのが特徴です。以下のようなポイントがあります。
- 強力な冷暖房能力で広い部屋にも対応可能
- 自動お掃除機能や空気清浄機能がついた高機能モデルも選べる
- 設置には専門業者による取り付け工事が必要
- 価格帯は幅広いが、機能が増えるほど高価格に
窓用エアコン

壁に設置できない場合や、なるべく工事をしたくない人向けに便利なのが窓用エアコンです。窓枠に取り付けるだけの簡単設置が魅力です。
- 工事不要で手軽に設置可能
- 賃貸住宅でも取り付けやすい
- 壁掛け型に比べると冷暖房能力がやや低め
- 窓の開閉が制限されることがある
ポータブルクーラー

最近人気が高まっているのがポータブルクーラー。キャスター付きで移動ができるため、部屋ごとに使い回したい人におすすめです。
- 工事不要で、コンセントがあればすぐに使える
- 部屋のどこにでも移動して設置可能
- 排熱用のダクトを窓に設置する必要がある
- 運転音がやや大きめのモデルもある
天井埋め込み型エアコン

主にオフィスや飲食店などで見られる天井埋め込み型エアコンですが、一部の戸建て住宅や広いリビングで導入されることもあります。
- 広範囲にわたって快適な空調を実現
- デザイン的にスマートで室内の見た目がすっきり
- 設置には大掛かりな工事が必要
- 価格が高めでランニングコストもかかる
このように、エアコンにはそれぞれ特徴が異なります。あなたの部屋の状況やライフスタイルに合ったものを選ぶのがポイントです!次のセクションでは、「壁掛け型エアコン」の詳しい特徴について解説していきます。
壁掛けエアコンの機能と設置方法

壁掛け型エアコンは、日本の家庭で最も一般的に使用されているタイプです。その理由は、冷暖房能力の高さや多機能性、電気代の効率性など、多くのメリットがあるためです。
「ちゃんと部屋が涼しく(または暖かく)なるのか?」「取り付けにはどれくらいの手間と費用がかかるの?」と気になっている方も多いでしょう。ここでは、壁掛け型エアコンの特徴を詳しく解説していきます。
冷暖房能力の高さ
壁掛け型エアコンの最大の特徴は、その冷暖房能力の強さです。部屋の広さや天井の高さに合わせた適切な容量の製品を選べば、効率よく冷暖房が可能です。
- 6畳〜20畳以上の部屋まで対応できるモデルが多い
- パワーがあり、部屋の隅々まで冷暖房が届く
- 気温や湿度の変化に合わせた自動運転機能が充実
特に、最近のモデルには「AI自動運転」や「センサー機能」などが搭載され、部屋の温度や人の動きを検知して快適な環境を維持してくれる機能が増えています。こうした機能を活用すれば、無駄な電気代も抑えられます。
豊富な機能で快適性アップ
壁掛け型エアコンは、基本的な冷暖房機能に加えて、さまざまな便利機能が付いているモデルが多いのが魅力です。
- 自動お掃除機能: フィルターの掃除を自動でしてくれるので、メンテナンスがラク
- 空気清浄機能: 花粉やウイルス対策にも役立つ
- 除湿機能: 梅雨の時期やジメジメした時期に大活躍
- スマホ連携: 外出先からでもエアコンを操作できる
特に、フィルター掃除が面倒な方には、「自動お掃除機能」付きのモデルがぴったり。「普段忙しくてエアコンの手入れができない」という人でも、常に清潔な状態を保てます。
設置時のポイント
唯一のデメリットと言えるのが、取り付けに専門業者の工事が必要な点です。しかし、正しく設置しないと、本来の性能を発揮できなかったり、電気代が無駄にかかってしまうこともあるため、プロに任せるのがベストです。
設置費用の目安
工事内容 | 費用目安 |
---|---|
基本的な取り付け工事(配管4mまで) | 約10,000円〜15,000円 |
古いエアコンの取り外し | 約3,000円〜5,000円 |
隠蔽配管や特殊工事 | 20,000円以上 |
また、エアコンを取り付ける場所にも注意が必要です。直射日光の当たる場所や、家具で風の通り道をふさいでしまうと、冷暖房効率が悪くなります。設置位置を工夫すれば、より快適な環境を作ることができます。
壁掛け型エアコンはこんな人におすすめ
壁掛け型エアコンは、次のような人にぴったりです。
- リビングや寝室など、長時間快適な空間を作りたい人
- パワフルな冷暖房能力を求める人
- 電気代をできるだけ抑えて効率よく使いたい人
- スマホ操作や空気清浄などの便利機能も欲しい人
「せっかくエアコンを買うなら、快適に過ごしたい!」と思う方には、やはり壁掛け型エアコンがベストな選択肢となるでしょう。
窓用エアコンやポータブルクーラーとの違いを比較

「壁掛け型エアコンは設置工事が必要だから難しそう…」「賃貸だから壁に穴を開けられない」「手軽にエアコンを使いたい」と考えている方にとって、窓用エアコンやポータブルクーラーは便利な選択肢です。
でも、どちらが自分に合っているのか迷ってしまいますよね。そこで、窓用エアコンとポータブルクーラーの違いを詳しく解説します。
設置のしやすさ
どちらも壁に穴を開ける必要がなく、工事不要というメリットがあります。ただし、設置の手間や必要なスペースには違いがあります。
- 窓用エアコン:窓枠に固定するだけなので、比較的簡単に取り付け可能。ただし、適合する窓のサイズやタイプに注意が必要。
- ポータブルクーラー:コンセントがあればどこでも使用可能。ただし、排熱用のダクトを窓や換気口に設置する必要がある。
窓用エアコンは固定して使用するため、部屋に設置すれば、そのまま使い続けることができます。一方、ポータブルクーラーは移動が可能ですが、使うたびに排熱用ダクトの調整が必要になる場合があります。
冷房能力の違い
冷房能力についても違いがあります。一般的に、窓用エアコンの方がパワフルで、より広い部屋にも対応できます。
効果 | 窓用エアコン | ポータブルクーラー |
---|---|---|
冷房能力 | 6畳〜12畳対応のモデルが多い | 4畳〜8畳対応のモデルが多い |
冷却速度 | 比較的早く部屋を冷やせる | 狭い範囲ならすぐ冷えるが、部屋全体の冷却には時間がかかる |
温度調整 | 壁掛け型に近い精度で温度調整が可能 | 簡易型のため、温度調整の精度はやや低め |
部屋全体をしっかり冷やしたいなら、窓用エアコンのほうが適しています。ポータブルクーラーは、ピンポイントで涼しい空気を届けるのには向いていますが、部屋全体を強力に冷却するのは少し苦手です。
使用時の騒音レベル
「静かなエアコンがいい!」という方には、騒音レベルも重要なポイントです。窓用エアコンとポータブルクーラーでは、動作音の違いがあります。
- 窓用エアコン:室内と室外のユニットが一体型のため、壁掛け型エアコンよりも音がやや大きめ。ただし、窓がしっかり固定されていれば振動は少なくなる。
- ポータブルクーラー:コンプレッサーが室内にあるため、運転音が大きくなりやすい。「ゴーッ」という音や振動が気になることも。
寝室や静かな環境を求める場所で使う場合は、静音性に優れたモデルを選ぶのがおすすめです。
価格と電気代の比較
「せっかく購入するなら、お財布にも優しいものがいい!」と考える方も多いでしょう。窓用エアコンとポータブルクーラーの価格と電気代を比較してみましょう。
項目 | 窓用エアコン | ポータブルクーラー |
---|---|---|
本体価格 | 2万〜5万円程度 | 2万〜6万円程度 |
電気代(1時間あたり) | 約10〜25円 | 約15〜30円 |
ランニングコスト | 比較的節電効果が高め | 排熱の影響で効率が下がりやすく、電気代がかかりやすい |
本体価格は同じくらいですが、使い続けたときの電気代は窓用エアコンのほうが抑えられる傾向にあります。ポータブルクーラーは、特に長時間使用する場合には電気代が高くつくことがあるため、短時間利用向けと考えたほうがよいでしょう。
こんな人におすすめ
それぞれの特徴を踏まえると、どんな人に向いているのかが見えてきます。
- 窓用エアコンが向いている人
- しっかり部屋全体を冷やしたい
- できるだけ静かな環境で使いたい
- 電気代を抑えて長く使いたい
- 賃貸でもエアコンを設置したい
- ポータブルクーラーが向いている人
- エアコンを設置できない部屋や場所で使いたい
- 部屋を移動しながら使用したい
- スポット的に冷却できればOK
- エアコンの設置作業が面倒なので、とにかくすぐ使いたい
「どちらを選べばいいか分からない…」という方は、使用する部屋の広さや頻度を考えながら、最適なタイプを選びましょう!次のセクションでは、それぞれのエアコンのメリット・デメリットをさらに深掘りしていきます。

タイプ別エアコンのメリット・デメリット

ここまで、壁掛け型、窓用エアコン、ポータブルクーラーなど、さまざまな種類のエアコンについて紹介してきました。
でも、「結局どのタイプが一番いいの?」と迷ってしまうこともあるかもしれませんね。そこで、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく比較し、自分のライフスタイルに合ったエアコン選びができるように整理してみましょう。
壁掛け型エアコンのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
強力な冷暖房能力で広い部屋にも対応可能 | 取り付けに専門業者の工事が必要 |
静音性が高く、寝室やリビングに最適 | 本体価格と設置費用を合わせると初期コストが高くなりやすい |
省エネタイプが多く、長期的に電気代を節約しやすい | 賃貸だと設置できない場合がある |
最新モデルには空気清浄や自動掃除機能が搭載 | 設置場所によっては風が直接当たりやすく、寒さを感じることも |
壁掛け型エアコンは冷暖房能力が高く、最も快適に過ごせるエアコンですが、設置に工事が必要だったり、初期費用がやや高めだったりします。長期的に考えると電気代の節約にもつながるため、設置できる環境ならば、第一候補にしても良いでしょう。
窓用エアコンのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
工事不要で手軽に設置できる | 冷暖房能力が壁掛け型と比較すると弱め |
賃貸住宅に住んでいても設置しやすい | 窓を固定することで、開閉が制限される |
初期費用が抑えやすく、導入しやすい価格帯 | 室内外ユニットが一体化しているため、運転音がやや大きめ |
夏だけの短期間使用にも適している | 窓のサイズによっては取り付けられない場合がある |
窓用エアコンは、「賃貸でも気軽に使いたい」「工事ができない環境でもエアコンを導入したい」という方にぴったり。ただし、窓の形状によって取り付けができないこともあるので、設置前にサイズ確認を忘れずに行いましょう。
ポータブルクーラーのメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
購入後すぐに使用でき、工事の手間が一切不要 | 排熱用のダクトを設置する必要がある |
キャスター付きで移動できるため、さまざまな部屋で使用可能 | 冷却能力は窓用エアコンよりも低く、部屋全体の冷却には不向き |
価格帯も手頃で、すぐに導入しやすい | 運転音が大きめで、寝室での使用には工夫が必要 |
エアコンの設置が難しい場所でも使える(ガレージや倉庫など) | 長時間使用すると、電気代が比較的高くなる |
ポータブルクーラーは、すぐに設置・使用できるのが最大の強みです。でも、一般的なエアコンほどの冷却性能はないため、涼しさ重視の方には物足りないかもしれません。短時間の使用や、どうしてもエアコンを設置できない場所での使用に適しています。
どのエアコンを選ぶべき?
それぞれのエアコンのメリット・デメリットを踏まえると、以下のような選び方が考えられます。
- とにかくパワフルな冷暖房がほしい人 → 壁掛け型エアコン
- 工事不要で、賃貸でも簡単に設置したい人 → 窓用エアコン
- 移動しながら使用したい、簡単に導入したい人 → ポータブルクーラー
「どれを選ぶべきか迷う…」という方は、部屋の広さや使用頻度、設置可能な条件を考えながら選んでみてくださいね。次のセクションでは、具体的な用途別におすすめのエアコンを紹介していきます。

リビング・寝室・書斎など用途別のおすすめエアコン
エアコンを選ぶ際に重要なのは、「どの部屋で使うか」です。部屋の広さや目的によって、適したエアコンの種類が異なります。
ここでは、リビング、寝室、書斎、子供部屋など用途別におすすめのエアコンを紹介します。
リビングにおすすめのエアコン

リビングは家族が長時間過ごす場所であり、食事やくつろぎの時間を快適にするためには、強力な冷暖房能力と省エネ性能が求められます。
- おすすめのタイプ: 壁掛け型エアコン(高機能モデル)
- 必要な冷房能力の目安: 10畳~20畳(家の構造や窓の大きさによる)
- 特徴:
- パワフルな冷暖房で広い空間も快適
- スマート家電対応モデルなら、外出先からの操作も可能
- ナノイーやプラズマクラスターなどの空気清浄機能付きのモデルがおすすめ
リビングは人の出入りが多く、温度変化が激しいため、センサー機能付きの「AI自動運転」を搭載したエアコンが便利です。気象条件や人の動きを把握して、最適な温度に調整してくれるため、ムダな電気代を抑えつつ快適に過ごせます。
寝室におすすめのエアコン

寝室では「静音性」と「快適な温度維持」が重要です。「寝ている間に冷えすぎないか」「運転音で睡眠の妨げにならないか」を考慮して選びましょう。
- おすすめのタイプ: 壁掛け型エアコン(静音・快眠機能付き)
- 必要な冷房能力の目安: 6畳~10畳
- 特徴:
- 静音設計で快適な睡眠環境をサポート
- 「おやすみモード」や「温度制御」で冷えすぎを防ぐ
- 除湿機能が充実したモデルなら、蒸し暑い夜でも快適
最近では、「AI快眠機能」を搭載したモデルも登場しており、寝付く時と起きる時間に合わせて気温を調節してくれる機能もあります。寝苦しい夏の夜に最適です。
書斎や仕事部屋におすすめのエアコン

リモートワークや勉強に集中したい場合、快適な室温管理が生産性向上につながります。適度な涼しさをキープしながら、電気代を抑えられるタイプを選びましょう。
- おすすめのタイプ: 壁掛け型エアコン(省エネモデル)、窓用エアコン
- 必要な冷房能力の目安: 6畳~8畳
- 特徴:
- 静音性の高いモデルなら、会議や集中作業の邪魔にならない
- 省エネ性能の高いエアコンなら、一日中つけても電気代が節約できる
- 窓用エアコンなら省スペースで導入しやすい
特に夏場は、パソコンや照明の熱で室温が上がることもあるため、こまめに温度調整ができるリモコン操作やスマートフォン連携機能があるとより便利です。
子供部屋におすすめのエアコン

子供が過ごす部屋では、安全性や健康管理を重視したエアコン選びが大切です。空気の清潔さを維持できる機能や、温度設定が簡単なモデルを選びましょう。
- おすすめのタイプ: 壁掛け型エアコン(空気清浄機能付き)、窓用エアコン
- 必要な冷房能力の目安: 6畳~10畳
- 特徴:
- ウイルス・花粉カット機能(ナノイー、プラズマクラスターなど)があると安心
- お子様が自分で操作しやすいシンプルなリモコン付きのモデルが便利
- 温度ムラが少ないエアコンなら、寝冷え防止に
また、「人感センサー」が搭載されたモデルなら、部屋にいる時だけ運転し、自動で節電するため、電気代の節約にもつながります。
エアコン設置が難しい部屋・ワンルームにおすすめのエアコン

「エアコンを設置できない部屋がある」「賃貸で壁に穴を開けられない…」という方には、窓用エアコンやポータブルクーラーが便利です。
- おすすめのタイプ: 窓用エアコン、ポータブルクーラー
- 必要な冷房能力の目安: 4畳~8畳
- 特徴:
- 窓用エアコンなら、壁に穴を開けずに設置可能
- ポータブルクーラーなら、コンセントがあればすぐに使える
- 短時間の使用なら電気代も抑えやすい
特にワンルームの場合、「部屋のレイアウトに影響を与えずに設置できるか」「運転音が気にならないか」を確認しておくと、より快適に使用できます。
用途別エアコン選びのポイント
使用場所 | おすすめのエアコン | ポイント |
---|---|---|
リビング | 壁掛け型(高機能モデル) | 強力な冷暖房能力+省エネ機能がカギ! |
寝室 | 壁掛け型(静音モデル) | 運転音が静かで、快眠サポート機能があるものを選ぶ |
書斎・仕事部屋 | 壁掛け型(省エネ)、窓用エアコン | 静音&省エネ重視で、長時間使用に向いているものがおすすめ |
子供部屋 | 壁掛け型(健康機能付き)、窓用エアコン | 空気清浄機能や自動調整機能で安心 |
賃貸・ワンルーム | 窓用エアコン、ポータブルクーラー | 工事不要で設置しやすいタイプを選ぶ |
「どこにどんなエアコンを設置したらいいか分からない…」という方は、部屋の使用頻度や広さを考えながら、ぴったりのエアコンを選びましょう!選択を失敗しないためには、「用途に合ったタイプを選ぶこと」が最も大切です。