ここに注意!エアコン選びで失敗しないためのポイント

エアコンを購入する際は、容量選びに関する注意点を理解しておくことが重要です。

適切な容量を選ばなければ、冷暖房の効率が悪くなり、快適な室温を維持しにくくなるだけでなく、電気代の無駄やエアコンの劣化を早める原因にもなります。

そこで、本記事では、エアコンの容量選びのポイントと注意点を解説し、自宅に最適なモデルを選ぶ方法をご紹介します。

目次

注意点を確認!適切な容量を選ぶ重要性とポイント

エアコンがある畳の部屋

エアコンを購入するとき、最も大切な注意点は「容量の適切さ」です。容量とは、エアコンが冷暖房できる能力のことで、適正に選ばないと夏の猛暑や冬の寒さを快適に乗り越えることが難しくなります。

このような失敗を避けるためにも、エアコンの容量選びの注意点を押さえ、自分の部屋に最適なモデルを選ぶことが大切です。

注意点を押さえよう!エアコンの適用畳数と部屋の広さの関係

エアコンには、それぞれ「適用畳数」という基準があり、部屋の広さに合わせたモデルが用意されています。基本的には以下の表を目安に選ぶとよいでしょう。

部屋の広さ(畳数)冷房能力(kW)暖房能力(kW)
6畳2.2~2.82.2~3.6
8畳2.5~3.62.8~4.2
10畳2.8~4.03.6~5.0
12畳3.6~5.04.2~6.3

ただし、これはあくまで目安です。実際には部屋の環境によって適したエアコンの容量は変わるので、以下の要素を考慮して選ぶとさらに快適になります。

部屋の環境に応じた調整が必要

注意点として、エアコンの容量は設置場所によって適切なサイズが異なるため、慎重に選ぶことが重要です。

同じ6畳の部屋でも、環境によって適した容量が変わるため、適正なモデルを選ぶことが大切です。特に、以下の条件に当てはまる場合は、ワンランク上の容量を選ぶことで、より快適な空間を実現できます。

条件影響対応策
南向きの部屋日当たりが良く、夏場に熱がこもりやすい冷房能力をワンランク上げると快適に
天井が高い(2.4m以上)室内の空気が循環しにくく、冷暖房効率が低下風量の強いモデルやサーキュレーターの併用を検討
窓が大きい外気の影響を受けやすく、冷暖房負荷が増加窓の断熱対策をするか、容量を上げる
木造 vs 鉄筋コンクリート木造は断熱性が低く、外気の影響を受けやすい木造の場合は能力を上げるのが推奨
最上階の部屋屋根からの熱が伝わりやすく、冷房が効きにくい冷房能力を上げ、断熱対策を施す

これらのポイントを考慮せずにエアコンを選ぶと、「思ったより冷えない・暖まらない」といった失敗につながることも。事前に環境を確認し、適切な容量のエアコンを選ぶことが快適な空間作りのカギとなります。

注意点を知ろう!容量が大きすぎる場合のデメリット

エアコンをつけるリモコンの手元

エアコン選びで「とにかく強力なものを選べば間違いない!」と思うかもしれません。しかし、適用畳数よりも大幅に大きなエアコンを選ぶと、かえって冷暖房の効率が悪くなることがあります。

以下のようなデメリットが発生するため、適切な容量を選ぶことが重要です。

問題点影響対策
オン・オフを頻繁に繰り返す設定温度にすぐ達してしまい、短時間で運転が停止・再開を繰り返し、電気代がかさむ適正な容量のエアコンを選ぶことで安定した運転が可能に
温度ムラが発生しやすい部屋全体が均一に冷える前に停止するため、一部の場所が快適にならない風量や気流の調整機能が充実した機種を選ぶ
湿度調整がうまくいかない冷房が短時間で停止し除湿が不十分になり、特に梅雨時期に部屋がジメジメしやすくなる除湿機能が充実したモデルを選び、適切なサイズを選定

このように、大きすぎるエアコンは「電気代の無駄」「快適性の低下」「湿度調整の失敗」などの問題を引き起こす可能性があります。

適用畳数を確認し、部屋の広さに合ったエアコンを選ぶことが、効率的で快適な空間作りのポイントです。

設置環境を考慮する重要性

エアコンがある白が基調の部屋

エアコンを購入する際の注意点として、意外と見落としがちなのが「設置環境」です。

せっかく機能や容量のバランスを考えて選んでも、いざ設置しようとしたら「コンセントの形が合わない」「置きたい場所に設置できない」といった問題が発生することがあります。

また、設置工事で追加費用がかかるケースもあるため、事前に確認を怠ると予算オーバーになってしまうことも。これらの注意点を踏まえ、購入前に設置条件をしっかり確認することが大切です。

注意点を忘れずに!設置スペースの確認は必須

エアコンの設置場所には、室内機と室外機の両方のスペースを確保する必要があります。特に、設置環境によって冷暖房の効率や使い勝手が大きく変わるため、以下の注意点に気をつけましょう。

注意点内容対策
壁の強度設置する壁が十分な強度を持っているか確認が必要。特に賃貸では壁への負担が許容範囲内かチェックが重要賃貸の場合は管理会社に相談し、補強板の設置などの対策を検討
室外機の設置場所室外機は意外と大きく、置き場所のスペース確保が必要。障害物があると排熱効率が低下するベランダや庭などに十分なスペースを確保し、排熱の妨げになるものがないか確認
エアコンの配管経路配管を通す穴があるか確認し、ない場合は新しく開ける工事が必要。追加費用が発生することも事前に壁の穴の有無をチェックし、必要なら工事費用を見積もる
設置位置と送風効果設置場所によっては、風の流れが遮られ冷暖房効率が低下するエアコンの送風口が家具やカーテンでふさがれないよう、設置位置を工夫する

これらの注意点を事前に確認しておかないと、「設置できない」「追加費用がかかる」「冷暖房の効率が悪い」といったトラブルにつながる可能性があります。エアコンを購入する前に、設置環境をしっかりチェックしておきましょう。

電源・コンセントの仕様をチェック

購入後に「コンセントの形状が違った!」と気づくのはよくある失敗の一つです。エアコンの電源には100Vと200Vの2種類があり、対応していない場合は電気工事が必要になります。

電源種類特徴
100V一般家庭向けで、多くの6畳~10畳用エアコンが対応
200Vパワーのあるエアコンが必要な場合に使用(12畳以上の部屋向け)

また、コンセントの差し込み口の形状も異なるため、事前に確認しておきましょう。もし200Vが必要なのに自宅のコンセントが100Vの場合、電気工事を行う必要があり、その分コストが発生します。

注意点をチェック!室外機に適した環境とは?

エアコンの冷暖房効率を大きく左右するのが、室外機の設置場所です。適切な環境に設置することで、エアコンの性能を最大限に引き出し、省エネ効果も向上します。

以下のポイントを押さえて、最適な設置場所を確保しましょう。

注意点内容対策
直射日光を避ける室外機が常に直射日光を浴びると、本体が熱くなり、冷房効率が低下する日除けシートや庇を設置し、日陰を作る
風通しの良い場所に設置室外機の周りが囲まれていると排熱がこもり、エネルギー消費が増加する壁から十分な距離を確保し、風通しの良い場所を選ぶ
雪・落ち葉対策をする積雪が多い地域では室外機が埋もれたり、落ち葉がファン部分に詰まると運転効率が低下する室外機の周囲を定期的に掃除し、必要に応じてカバーを設置する

これらの注意点を考慮せずに室外機を設置すると、冷暖房の効きが悪くなったり、電気代が無駄にかかる原因になります。エアコンの性能を十分に発揮させるために、適切な設置環境を整えましょう。

注意点を押さえよう!取り付け工事の費用とポイント

エアコンを購入する際は、本体価格だけでなく取り付け費用も注意点のひとつです。基本的な取り付け工事費用はモデルや設置条件によって異なりますが、以下のような追加費用が発生することがあります。

追加費用が発生するケース内容対策
配管延長が必要標準の配管長(通常4m)を超えると追加料金がかかる事前に配管の距離を測り、必要な長さを確認
コンセントの電圧変更100Vから200Vへ変更が必要な場合、電気工事が発生する事前に電圧をチェックし、必要なら見積もりを依頼
室外機を壁掛け設置する壁に専用の金具を取り付ける工事が必要壁の強度を確認し、追加工事費用を見積もる
室外機を屋根上に設置する屋根の補強や専用架台の設置が必要になることがある設置場所の安全性を確認し、業者と相談する

また、お店によってはエアコン本体と工事費がセットになったお得なプランが用意されていることもあります。事前に確認し、総費用を比較することで、より賢い選択ができるでしょう。

使い勝手とメンテナンスのしやすさを考えよう

笑顔でエアコンのチェックをする女性

エアコンを購入する際、多くの人が「性能」や「価格」に注目しがちですが、実際に長く使っていくうえで重要なのが「快適性」と「メンテナンスのしやすさ」です。そのため、選ぶ際の注意点をしっかり押さえておくことが大切です。

特に、日々の手入れがしづらいエアコンを選んでしまうと、汚れが溜まりやすくなり、冷暖房効率の低下や電気代の増加を招くことも。そこで、購入前に確認すべき注意点とチェックポイントを詳しく見ていきましょう。

運転音のチェックを忘れずに

エアコンは快適な室温を保つために不可欠ですが、「うるさい!」と感じる機種を選んでしまうと、ストレスの原因になりかねません。

特に寝室や書斎など、静かな環境を求める場所に設置する際は、以下の注意点をチェックしましょう。

注意点内容対策
室内機の運転音カタログにはdB(デシベル)で記載されており、静かな図書館は40dB程度。40dB以下の機種を選ぶと快適静音モードがある機種を選び、スペック表で運転音を確認する
室外機の騒音ベランダや隣家が近い場合、室外機の音が気になることがあるできるだけ静音設計のモデルを選び、設置場所を工夫する
ファンの回転音「強風」モードでは音が大きくなりがちで、静かな環境を妨げることも口コミやレビューを参考にし、実際の使用感をチェックする

最近のモデルは静音設計が進化しており、15~20dB程度の静かな運転が可能な機種も増えています。エアコンを選ぶ際は、スペック表や口コミを確認し、自分の設置環境に適した静音性の高いモデルを選びましょう。

フィルター掃除の手間を減らそう

エアコンの運転効率を保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。特にフィルターの清掃は重要ですが、忙しい日々の中でこまめに掃除するのは意外と面倒ですよね。

そこで、最近のエアコンには掃除の手間を減らす便利な機能が搭載されています。

機能内容メリット
フィルター自動掃除機能内部のブラシが自動でフィルターのホコリを除去掃除の手間が大幅に軽減され、定期的なメンテナンス不要
お手入れしやすいフィルターデザイン取り外しが簡単で、掃除機でサッとホコリを吸い取れる短時間で簡単に掃除ができ、日々の負担を軽減
フィルター交換・洗浄不要タイプ特殊素材を使用し、水洗いすら必要ない機種もあるほぼメンテナンスフリーで、長期間フィルターを清潔に保てる

頻繁に掃除するのが面倒な方は「フィルター自動掃除機能」がついたモデルを選ぶと、メンテナンスの負担がぐっと減り、快適に使用できます。購入の際は、自分のライフスタイルに合ったお手入れのしやすいモデルを選ぶと良いでしょう。

内部クリーン機能はあるか?

エアコンを使用していると、内部に湿気がたまり、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。特に冷房を多く使う夏場は、エアコン内部が湿った状態になりやすいため、内部の清潔さを保つための機能が重要になります。

以下のようなクリーン機能を搭載したモデルを選ぶと、エアコン内部を清潔に保ち、健康的な空気環境を維持しやすくなります。

クリーン機能内容メリット
内部乾燥機能運転停止後に送風し、内部の湿気を飛ばすカビの発生を抑え、エアコン内部を清潔に保てる
防カビコーティング抗菌・防カビ加工が施された内部構造カビの繁殖を防ぎ、長期間清潔な状態を維持できる
空気清浄機能プラズマクラスター・ナノイーなどで空気を浄化アレルギー対策や花粉・ウイルスの抑制に効果的
セルフクリーニング機能内部を自動洗浄し、ホコリや汚れを除去こまめな掃除が不要になり、手間を大幅に軽減できる

特に、小さなお子さんがいる家庭や、アレルギーを持っている方にとっては、清潔な空気環境を維持することがとても重要です。これらのクリーン機能に注目してエアコンを選ぶと、より健康的で快適な室内環境を実現できます。

リモコンの使いやすさも注意点のひとつ

エアコンのリモコンのボタン

毎日使うエアコンだからこそ、リモコンの操作性は重要な注意点です。特にご高齢の方や機械が苦手な方がいる家庭では、シンプルでわかりやすいリモコンを選ぶことで、ストレスなく快適に使用できます。

以下のポイントを押さえて、自分に合った操作しやすいエアコンを選びましょう。

ポイント内容メリット
バックライト付き夜間の操作時に画面が見やすく、ボタンの識別がしやすい暗い部屋でもスムーズに設定変更が可能
ボタンが大きくシンプル必要な機能が直感的にわかるデザイン誤操作が減り、誰でも簡単に操作できる
スマートフォン連携可能WiFi対応エアコンならスマホアプリで操作可能外出先からの操作やスケジュール設定が簡単
タイマー設定がしやすい就寝時や外出時に快適な温度を維持するための設定が容易快適な環境を維持しつつ、省エネ効果も期待できる

最近では、AI機能を搭載し、自動で最適な運転をしてくれるエアコンも増えています。

リモコンの使いやすさだけでなく、ライフスタイルに合った機能を備えたエアコンを選ぶことで、日々の快適さが向上し、ストレスなく使用できるでしょう。

普段の手入れがしやすい構造をチェック

注意点として、エアコンは定期的なメンテナンスが欠かせないため、掃除のしやすい構造か事前に確認することが重要です。 フィルターの掃除がしづらいとホコリが溜まりやすくなり、冷暖房効率の低下や電気代の増加につながる可能性があります。

また、排水ホースが詰まりやすい構造だと、水漏れの原因になることもあります。さらに、カバーの取り外しが難しい機種は内部の清掃がしにくく、カビや異臭の発生リスクが高まります。

長期間快適に使用するためにも、掃除のしやすさを考慮したエアコンを選びましょう。

チェックポイント内容メリット
前面パネルが簡単に開くかフィルター掃除の際、スムーズにパネルを開けられるか確認掃除の手間が減り、こまめなメンテナンスが楽に
排水ホースの詰まり対策がしやすいかドレンホースに汚れが詰まると水漏れの原因になるため、手入れが容易かをチェック水漏れやカビの発生を防ぎ、清潔な空気を維持
パーツの分解が簡単かメーカーによっては、カバーが取り外しやすい構造のものもある内部のホコリや汚れを簡単に取り除け、効率的な運転を維持

こうした点を意識することで、日々のメンテナンスの手間が少なくなり、常に快適な空気を保つことができます。購入時には掃除のしやすさも考慮し、長く使えるエアコンを選びましょう。

メーカー保証と延長保証の違いを理解しよう

考えている老夫婦

注意点として、エアコンの保証内容はメーカーによって異なるため、事前に確認が必要です。

一般的にメーカー保証が付いていますが、家電量販店などでは「延長保証」を用意している場合もあります。ここで、それぞれの違いを確認しておきましょう。

保証の種類保証期間特徴
メーカー保証1年~2年(メーカーによる)自然故障をカバー。部品交換や修理費用を一定範囲で補償。
延長保証(有料)5年~10年(プランによる)メーカー保証終了後も、追加料金なしで修理を受けられることが多い。

エアコンの多くは、購入してから3~4年後に故障が発生するケースが多いため、延長保証を検討するのも一つの方法です。特に、高機能なエアコンは修理費が高額になりがちなので、長期保証があると安心できます。

保証内容をチェック! どこまでカバーされるのか?

エアコンの保証が付いているとはいえ、すべての故障やトラブルが無条件でカバーされるわけではありません。特に以下のケースは保証対象外となることが多いため、購入前にしっかり確認しておきましょう。

保証対象外となるケース具体的な内容
経年劣化による故障通常使用による部品の摩耗や劣化は保証の範囲外となることが多い
ユーザーの過失落下や誤った使用、清掃不足による不具合は自己負担での修理が必要
災害や異常電圧による損傷雷、洪水、地震、停電などが原因の損傷は保証されない場合が一般的
消耗品の交換費用フィルターやリモコンの電池などは保証の対象外となることが多い

さらに、「必ずメーカー指定の修理業者を利用すること」などの適用条件がある場合も。保証内容をしっかり把握し、万が一のトラブルに備えておきましょう。がある場合もあります。そのため、細かい保証規約を事前に確認しておくことが重要です。

アフターサービスの充実度は?

エアコンは長期間使用するものなので、定期的なメンテナンスや万が一の修理対応がスムーズに行えるかを確認することが重要です。

以下のようなアフターサービスが充実していると、安心して長く使用できます。

アフターサービスの種類内容メリット
全国対応の修理サービス近くに修理業者がいないと、修理までに時間がかかることがある全国どこでも修理対応が可能で安心
24時間受付のサポートセンター急な故障やトラブル時に、すぐ相談できる体制が整っているか確認夜間や休日でも問い合わせができる
出張修理無料サービス出張修理費が別途かかる場合があるため、保証内容を確認無料対応があると修理費の負担が減る
フィルターや消耗品の販売特定メーカーの専用部品が継続的に入手できるか確認長期間の使用でも交換部品の確保が可能

エアコンの購入は、設置して終わりではありません。長く快適に使い続けるためには、購入後のサポート体制や保証内容をしっかりチェックしておくことが大切です。

エアコン購入前にチェックしておきたい注意点はビックカメラのウェブサイトも参考になります。

注意点を押さえて安心!長く快適に使い続けるために

エアコンのスイッチを入れる女性

エアコンのトラブルは突然発生するものです。そのため、「修理対応が受けられない」「思ったより修理費が高額だった」といった後悔を避けるためにも、購入前に保証条件やアフターサービスの注意点をしっかり確認しておくことが重要です。

特に、修理の対応範囲や出張費の有無などは、事前に把握しておくと安心です。

多少初期コストがかかっても、長期的に安心して使い続けるためには、充実した保証やサポートを備えたモデルを選ぶのが賢い選択といえるでしょう。

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