リビングにはこれ!広い部屋向けエアコンの選び方

リビングは家の中でも最も長く過ごす空間の一つです。家族が集まり、くつろぐ場所だからこそ、快適な室温を保てるエアコン選びが重要になります。

しかし、部屋の広さや間取り、使用環境を考慮せずに選ぶと、冷暖房が行き届かず快適に過ごせないことがあります。特に、広いリビングではエアコンのパワー不足が顕著になりやすいため、適切な機種を選ぶことが快適な生活の鍵となります。

本記事では、リビング向けのエアコンを選ぶ際に考慮すべきポイントや、快適に使用するための工夫を詳しく解説していきます。

目次

適用畳数と冷暖房能力の確認

エアコンがある畳の部屋

リビングで使用するエアコンを選ぶ際、まず確認すべきなのが「適用畳数」と「冷暖房能力」です。

適用畳数とは、メーカーが推奨する部屋の広さの目安ですが、建物の構造や部屋の環境によって冷暖房の効き方は異なります。

例えば、木造住宅は鉄筋コンクリートの住宅よりも断熱性が低いため、適用畳数よりもワンランク上のエアコンを選ぶのが望ましいでしょう。

また、吹き抜けのあるリビングでは、温度ムラが発生しやすいため、通常の適用畳数よりも余裕を持たせた容量のエアコンを選ぶことが快適性を高めるポイントになります。

部屋の広さ(畳数)冷房能力(kW)暖房能力(kW)推奨エアコンタイプ
12~14畳4.0~5.04.2~6.3標準モデル(壁掛け)
15~18畳5.6~6.36.7~7.5ハイパワーモデル
20畳以上6.3~7.17.5~8.5カセット型・マルチエアコン

エアコンの種類と特徴

リビング用のエアコンを選ぶ際には、部屋の広さだけでなく、エアコンの種類も考慮する必要があります。

一般的な壁掛け型エアコンだけでなく、天井埋め込み型(カセット型)や、1台の室外機で複数の室内機を接続できるマルチエアコンシステムも選択肢として検討すると良いでしょう。

それぞれのタイプには特徴があり、部屋の間取りや設置場所によって最適なものを選ぶことで、より効率的に冷暖房を行うことができます。

以下の表を参考に、自分のリビングに合ったエアコンを見つけてみましょう。

エアコンの種類特徴メリットデメリット
壁掛けエアコン一般的な家庭用エアコン設置が容易で価格も手頃広いリビングでは風が届きにくい場合も
天井埋め込み型(カセット型)天井に埋め込むタイプ風の広がりが良く、インテリアに馴染む設置工事が必要でコストが高め
マルチエアコンシステム1台の室外機で複数の室内機を接続温度ムラが少なく、省エネ性が高い初期費用がかかる

気流制御と静音性能

エアコンが設置されたリビングルーム

リビングのような広い空間では、エアコンの「気流制御機能」が重要になります。単に風量を上げるだけでは、冷暖房の効果が十分に発揮されず、部屋の一部だけが暑すぎたり寒すぎたりすることがあります。

最近のエアコンには、風向きを自動で調整できる機能や、遠くまで風を届けるロング気流モードなどが搭載されているモデルもあるので、温度ムラをなくすためにこうした機能があるものを選ぶと良いでしょう。

また、静音性も重要なポイントです。リビングは家族の会話やテレビの視聴、リラックスタイムなど様々な用途で使われるため、エアコンの運転音が静かなものを選ぶことで快適に過ごせます。

効率的なエアコンの設置場所

リビングでエアコンを快適に使うためには、設置場所にも注意が必要です。エアコンの設置位置が適切でないと、冷暖房の効率が悪くなり、無駄な電力消費につながることがあります。

例えば、部屋の中心に近い場所に設置すると、風が均等に行き渡りやすくなります。また、窓際や直射日光の当たる場所に設置すると、外気の影響を受けやすくなり、冷暖房の効率が低下してしまうことも。

特に、吹き抜けのあるリビングでは、暖気が上に逃げやすいため、天井付近にサーキュレーターを設置して空気を循環させるとより効果的です。

電気代を節約するエアコンの使い方

リビングは使用時間が長いため、エアコンの電気代が気になるところです。しかし、使い方次第で電気代を大幅に節約することができます。

例えば、設定温度を適切に管理することで無駄な電力消費を防ぐことができます。夏の冷房時は26~28℃、冬の暖房時は20~22℃に設定するのが目安です。

また、エアコンの自動運転モードを活用すると、室温に合わせて最適な運転を行うため、手動で強弱を切り替えるよりも電力を節約できます。

さらに、扇風機やサーキュレーターを併用することで、冷暖房の効率を向上させ、より少ないエネルギーで快適な空間を作ることが可能です。

20畳以上のリビングに最適なエアコンはビックカメラのウェブサイトで紹介されています。

まとめ

白い豚の貯金箱とエアコンのリモコン

リビング用のエアコンを選ぶ際には、単に適用畳数だけでなく、エアコンの種類や設置場所、気流制御機能、静音性などを総合的に考慮することが重要です。

また、電気代の節約には、適切な温度設定やサーキュレーターの活用、自動運転モードの利用など、日々の使い方にも工夫を凝らすことが求められます。

適切なエアコン選びと上手な使い方を実践することで、家族みんなが快適に過ごせるリビング空間を作りましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次