35坪アクリル!価格相場と抑えるべきポイント

「35坪の家の外壁塗装にアクリル塗料を使ったら、どのくらいの費用がかかるの?」と疑問に思っている方も多いでしょう。

相場を知らずに見積もりを取ると、思わぬ高額請求に驚くこともあります。

ここでは、一般的な価格相場と、見積もりを取るときに注意すべきポイントを詳しく解説します。

目次

35坪住宅のアクリル塗料塗装の相場

家の模型と電卓

アクリル塗料は比較的安価な塗料として知られており、35坪(約115㎡)の住宅の外壁塗装にかかる費用は以下のようなイメージになります。

塗装工事の内容価格相場(35坪)
足場設置15〜25万円
高圧洗浄3〜5万円
下地処理5〜10万円
アクリル塗料塗装(2〜3回塗り)20〜40万円
諸経費5〜10万円
合計約50〜90万円

使用する塗料の品質や塗装業者の価格設定によって多少の変動はありますが、50〜90万円が目安になります。

特に、細かい装飾部分や修繕が必要な場合は追加費用がかかることもあるため、事前に業者としっかり相談しましょう。

見積もりを取る際の重要ポイント

見積もりを取る際には、単に「総額がいくらになるか」だけでなく、具体的な内容に注意を払うことが重要です。

以下のポイントを押さえて、適正価格で納得のいく契約を結びましょう。

ポイント内容
複数の業者に見積もりを依頼する1社だけの見積もりでは、その価格が妥当かどうか判断が難しいもの。最低でも3社ほどの業者に相見積もりを取り、金額やサービス内容を比較することで、適正価格で施工してくれる業者を見つけやすくなります。
内訳をしっかり確認する「一式○○万円」など、大雑把な見積もりになっていないかチェックしましょう。足場代、洗浄費、塗料代、施工費など、各項目の費用が明記されているか確認することが大切です。
塗料の種類を明確にするアクリル塗料にもいくつか種類があります。「どのメーカーの、どのグレードのアクリル塗料を使用するのか」をしっかり確認し、耐久年数や仕上がりについて質問しておきましょう。
追加費用の有無を確認する見積もりでは安くても、施工途中で「ここは別料金になります」と言われてしまうケースもあります。特に、下地補修や細かい装飾の塗装は追加費用が発生しやすいため、事前に聞いてトラブルを防ぎましょう。
保証・アフターサービスをチェック塗装工事には保証が付く場合もあります。「施工後○年間は剥がれ保証あり」など、保証内容を確認しておくと、万が一のトラブルの際にも安心です。

賢く外壁塗装を依頼するために

外壁塗装ローラーで青い塗料を塗っている

35坪の住宅にアクリル塗料で外壁塗装をする際、なるべく安く抑えたいからといって、安すぎる見積もりには要注意です。

品質の悪い塗料や手抜き工事のリスクがあるため、価格だけでなく、塗装業者の実績や口コミもチェックしながら慎重に選びましょう。

また、地元で実績のある業者や、親身になって相談に乗ってくれる業者を選ぶと、より安心した施工が期待できます。見積もりを取る際は、ぜひ上記のポイントを参考にして、納得のいく外壁塗装を実現してください。

アクリル塗料の主な特徴

アクリル塗料の最大の特長は、そのコストパフォーマンスの高さにあります。リーズナブルな価格で施工ができるため、初めての外壁塗装や、一時的な補修として活用されることが多い塗料です。

そのほかにも、以下のような特徴があります。

特徴説明
価格が安い塗料の中でも最もリーズナブルな部類に入り、35坪の住宅の外壁塗装を比較的低価格で実施できます。
発色が良いカラーバリエーションが豊富で、鮮やかな色合いを実現できます。
塗布しやすい柔らかい塗膜のため施工しやすく、DIYでも使われることがあります。
乾燥が速い塗装後の乾燥が早いため、作業時間の短縮が期待できます。

このように、アクリル塗料は使い勝手が良く、コストを抑えたい場合には最適な選択肢の一つです。しかし、外壁の耐久性を考慮する際には、長所だけでなく短所も理解することが重要になります。

アクリル塗料の耐久性とメンテナンス

アクリル塗料の耐久性は、他の塗料(シリコン塗料やフッ素塗料など)に比べると劣ります。一般的な塗り替え周期は約5〜7年程度とされており、外壁の長期保護を目的とする場合はやや短めに感じるかもしれません。

塗料の種類耐用年数
アクリル塗料5〜7年
ウレタン塗料7〜10年
シリコン塗料10〜15年
フッ素塗料15〜20年
無機塗料20〜25年

35坪の住宅にアクリル塗料を使用する場合、定期的な塗り替えが必要ですが、その分、初期費用を安く抑えられるため、一時的なコスト低減には向いています。

ただし、数年ごとに塗り替えを行う必要があるため、長期的に見ると維持管理コストが高くなる可能性がある点には注意が必要です。

アクリル塗料が向いているケース

では、どのようなシーンでアクリル塗料が適しているのでしょうか?

以下のような場合には、アクリル塗料を選ぶメリットがあります。

条件説明
短期間の使用を考えている場合近い将来、建物を改築・解体する予定がある場合など。
ランニングコストよりも初期コストを抑えたい場合とにかく予算を抑えて塗装したいという方に向いています。
こまめに外壁のデザインを変えたい場合5年程度ごとに違う色に塗り替えることを想定している場合。

一方で、長期間メンテナンスなしで外壁を保護したい、耐久性を重視したい場合はシリコン塗料やフッ素塗料を検討するのがよいでしょう。

アクリル塗料のメリット・デメリットを徹底解説

外壁塗装ローラーでベージュの塗料を塗っている

35坪の住宅に使用するアクリル塗料には多くの魅力がありますが、一方で注意すべきデメリットも存在します。

ここではアクリル塗料を選ぶ際に知っておきたいメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

アクリル塗料のメリット

まずは、アクリル塗料のメリットを見ていきましょう。コスト面や仕上がり、施工性など、さまざまな点で優れた特徴を持っています。

① 低コストで施工できる

アクリル塗料の大きな魅力のひとつが、費用が安いことです。他の塗料に比べて価格が抑えられているため、なるべく初期コストをかけずに塗装したい方に適しています。

特に、35坪の住宅など中規模の外壁塗装では、総額50〜90万円程度で施工可能です。

② 鮮やかな発色とカラーバリエーションの豊富さ

アクリル塗料は発色が良く、鮮やかな仕上がりが特徴です。カラーバリエーションも豊富なので、デザイン性を重視したい方にも向いています。

古い外壁を一新して、おしゃれな外観を作りたいと考えている方には嬉しいポイントでしょう。

③ 施工がしやすく、乾燥が早い

アクリル塗料は塗りやすく、乾燥が早いため、作業時間の短縮につながります。この特徴により、工期を短縮できるため、なるべく早く塗装を終わらせたい場合にも適しています。

また、DIY塗装にも使われるほど施工性が高いのも魅力のひとつです。

④ こまめに色を変えたい場合に最適

カラーチェンジをしたい場合にも、アクリル塗料はおすすめです。耐久性がやや短いためこまめな塗り替えが必要になりますが、その分「数年ごとに違った色に変えたい」というニーズにはピッタリ。

流行を取り入れながら外観を変えたい方には適した塗料と言えます。

アクリル塗料のデメリット

次に、アクリル塗料を選ぶ際に注意すべきデメリットについて解説します。

価格が安い分、妥協しなければならない点もあるため、用途に合うかどうかしっかりチェックしましょう。

① 耐久性が低く、頻繁に塗り替えが必要

アクリル塗料の最大のデメリットは、耐用年数が5〜7年と短いことです。

他の塗料と比較すると、塗り替えの頻度が多くなるため、長期的なランニングコストがかさむ可能性があります。

② 紫外線や雨に弱く、劣化が早い

アクリル塗料は紫外線や雨による影響を受けやすいため、色あせや劣化が比較的早く進みます。

そのため、直射日光が強い地域や雨が多い地域では、定期的な塗り替えが必要になるでしょう。

③ 防汚性が乏しい

アクリル塗料は汚れが付きやすく、外壁の美観を長期間保ちにくいというデメリットがあります。

特に排気ガスや雨だれなどの影響を受けやすい場所では、汚れが目立ちやすくなるため注意が必要です。

④ ツヤの持続が短い

最初は綺麗に仕上がりますが、ツヤが長持ちしない点もデメリットのひとつです。時間が経つにつれて、表面のツヤがなくなり、古びた印象になることがあります。

定期的に塗り直しをするか、他の耐久性の高い塗料を選ぶことを検討しても良いでしょう。

アクリル塗料はこんな人におすすめ

白いペンキトローラーと刷毛

ここまで紹介したメリット・デメリットを踏まえると、アクリル塗料は以下のようなケースで特におすすめです。

条件説明
初期コストを抑えたい方とにかく安く済ませたい、予算が限られている方に最適。
短期間の使用を想定している建物数年後に建て替え予定がある場合や、一時的なリフォームとして使いたい場合。
こまめに塗り替えをしたい方数年ごとに色を変えて雰囲気を刷新したい方に向いている。

アクリル塗料が向かないケース

逆に、以下のようなケースではアクリル塗料はあまりおすすめできません。

条件説明
長期間メンテナンス不要な塗料を求めている場合耐久性を重視するなら、シリコンやフッ素塗料を選ぶのがベター。
外壁の美観を長く保ちたい方汚れや色あせが早いため、綺麗な状態を長く維持したい場合には不向き。
強い紫外線や雨の影響を受ける地域劣化が早く進みやすいため、厳しい環境では他の塗料を検討した方がいいでしょう。

外壁の劣化を防ぐための定期メンテナンス

外壁のチェックをする作業員

外壁塗装が完了した後も、定期的なメンテナンスを怠ると塗膜の劣化が早まり、結果として塗り直しの頻度が増えてしまいます。

特にアクリル塗料は耐久性が5〜7年と比較的短いため、適切なケアを行うことで少しでも長持ちさせることがポイントです。ここでは、外壁のメンテナンス方法と、長期的なコスト管理について詳しく解説していきます。

① 定期的な外壁の清掃

アクリル塗料は防汚性があまり高くないため、汚れやコケ、カビが付着しやすい傾向にあります。

特に湿気の多い地域では、黒ずみや緑色の苔が発生することがあるため、定期的に水洗いを行いましょう。

対策方法説明
定期的な水洗い1年に1〜2回程度、ホースや高圧洗浄機を使って外壁を軽く洗い流す。
ブラシ・スポンジで清掃頑固な汚れは、ブラシやスポンジを使ってやさしくこすり落とす。
化学洗剤の使用を避ける洗剤は塗膜を傷める可能性があるため、基本は水洗いで対応する。

② ひび割れや剥がれのチェック

アクリル塗料は経年劣化によってひび割れしやすい特徴があります。

小さな亀裂であれば簡単な補修で済みますが、放置すると雨水が入り込み、外壁の内部が腐食する原因にもなります。

対策方法説明
定期的な目視チェック春と秋の年2回、外壁の状態を目視で確認し、ひび割れや剥がれがないかチェックする。
早めの補修対応小さなひび割れや塗膜の剥がれを見つけたら、早めに補修を行うことで被害を最小限に抑えられる。
専門業者の点検専門業者に点検を依頼することで、見落としを防ぎ、早期発見・対策が可能になる。

③ シーリング(コーキング部分)の確認

窓枠や外壁の継ぎ目に施されているシーリング材(コーキング)は、時間とともに硬化し、ひび割れを起こします。

この劣化を放置すると、隙間から雨水が侵入しやすくなり、外壁内部の腐食や雨漏りの原因になります。

対策方法説明
定期的な点検5年ごとにシーリングの状態をチェックし、劣化の有無を確認する。
早めの補修硬化・ひび割れが見られた場合は、専門業者に依頼して補修を行う。
塗装と同時に打ち替え外壁塗装の際にシーリングの打ち替えを行うことで、長期間の耐久性を確保できる。

再塗装のタイミングと目安

アクリル塗料は耐用年数が5〜7年と短いため、定期的な再塗装が必要になります。

以下の症状が見られたら、塗り替えを検討するサインです。

症状説明
外壁の色あせが目立つ紫外線や雨風の影響で塗膜が劣化し、色が薄くなってくる状態。
塗膜が剥がれ始めている塗料の密着力が低下し、外壁の一部が剥がれ落ちる現象。
ひび割れが広範囲に広がっている細かなクラックが増え、放置すると雨水が浸入しやすくなる。
触ると白い粉が手につく(チョーキング現象)塗膜が粉状に劣化し、防水性が大幅に低下している状態。

特にチョーキング現象が見られたら、塗膜が劣化して防水性が著しく低下している証拠です。早めに塗り替えを検討しましょう。

適切なメンテナンスでアクリル塗料を最大限活かそう

立ち並ぶ新築戸建て

アクリル塗料は確かに耐久性が短めですが、その分こまめなメンテナンスを行うことで、美観をできるだけ長く維持することができます。

定期的な清掃や劣化チェックを行いながら、最適なタイミングで塗り替えを検討することで、余計な補修費を回避し、長期的なコスト管理もしやすくなります。

外壁塗装の成功は、施工後のメンテナンスにも大きく左右されます。賢く管理しながら、長くキレイな外観を保ち続けましょう。

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