35坪シリコン?塗料選びで大切な視点とは

35坪ほどの住宅で外壁塗装をする際、シリコン塗料は多くの人に選ばれる人気の選択肢です。でも「本当にシリコン塗料でいいの?」と迷う方もいるかもしれません。

実際、シリコン塗料は幅広い住宅で採用され、その性能やコストバランスの良さから高い支持を得ています。

では、なぜ多くの人がシリコン塗料を選ぶのか? その理由を詳しく解説していきます。

目次

高い耐候性で外壁をしっかり守る

日があたってる家

外壁塗装で最も気になるのは「どれくらい長持ちするのか?」という点ではないでしょうか。

シリコン塗料の大きな特徴は、非常に優れた耐候性を持っていること。紫外線や雨風、気温の変動から外壁をしっかり守り、塗膜が劣化しにくいのです。

一般的な塗料の耐用年数を比較すると、以下のようになります。

塗料の種類耐用年数の目安
アクリル塗料5〜7年
ウレタン塗料7〜10年
シリコン塗料10〜15年
フッ素塗料15〜20年
無機塗料20〜25年

この表からも分かるように、シリコン塗料はアクリル塗料やウレタン塗料に比べ、耐用年数が長く、一度塗装すればしばらくの間は安心できます。

この「長持ちする」という点が、多くの人に選ばれている理由のひとつです。

コストと耐久性のバランスが良い

塗料選びでよくある悩みが「コスト」と「性能」のバランス。フッ素塗料や無機塗料といった高性能な塗料もありますが、その分価格も高めです。

一方で、シリコン塗料は費用と耐久性のバランスが良く、多くの方にとって「ちょうどいい選択肢」になりやすいのです。

特徴内容
耐久性アクリル塗料やウレタン塗料よりも長持ちする
コストフッ素塗料や無機塗料に比べると費用が抑えられる
総合評価全体的にコストパフォーマンスが高い

家の寿命を考えた時、「できるだけメンテナンス回数を減らしたい」という方には、シリコン塗料がぴったり。適度な費用で長持ちするため、コストを抑えつつしっかりと住まいを守ることができます。

撥水性が高く汚れがつきにくい

シリコン塗料は撥水性に優れているため、雨水を弾いてくれます。

このおかげで、外壁に汚れがつきにくく、きれいな状態を長く維持できます。

特に、道路沿いなどで排気ガスやホコリが付きやすい場所に住んでいる場合、シリコン塗料を選べば見た目の美しさを長持ちさせることが可能です。

カラーバリエーションが豊富

マイホームの外観にこだわりたい人にとって、選べる色の豊富さも大切なポイントです。

シリコン塗料はカラーバリエーションが広く、多くのメーカーがさまざまな色を展開しているため、理想の色を見つけやすいのが特徴。お気に入りのカラーで、おしゃれに仕上げることができます。

35坪住宅のシリコン塗装費用の目安

住宅にかかるお金や費用

住まいの外壁塗装を検討する際に、最も気になるのは「実際にどれくらいの費用がかかるのか?」という点ではないでしょうか。特に、35坪(延床面積約115㎡)の住宅では、塗装面積も大きくなり、それに伴って費用も変わってきます。

一般的に、シリコン塗料を使用した場合の外壁塗装の費用相場は以下のようになります。

塗装面積価格相場
30坪(約100㎡)60〜90万円
35坪(約115㎡)70〜110万円
40坪(約130㎡)80〜120万円

この費用には、足場の設置費用や高圧洗浄、下地処理、下塗り・中塗り・上塗りといった作業全般が含まれます。ただし、外壁の状態や業者によっても価格が変動するため、見積もりを取ることが重要です。

コストパフォーマンスの観点から見たシリコン塗料の魅力

シリコン塗料は、耐用年数が10〜15年と長めでありながら、コストが比較的抑えられるのが最大の魅力です。他の塗料と比較してみましょう。

塗料の種類費用相場(35坪の場合)耐用年数メリット
アクリル塗料50〜80万円5〜7年初期費用が安いが、頻繁な塗替えが必要
ウレタン塗料60〜100万円7〜10年木部との相性がよく、密着性が高い
シリコン塗料70〜110万円10〜15年耐久性、コストのバランスが良い
フッ素塗料90〜140万円15〜20年最も耐久性が高いが、高額
無機塗料100〜160万円20〜25年圧倒的な耐久性を誇り、メンテナンス頻度が少ない

このように、フッ素塗料ほどの高耐久性はないものの、シリコン塗料は「価格」と「性能」のバランスが優れており、コストパフォーマンスが高いという点で、多くの住宅で採用される理由となっています。

塗装にかかる追加費用について

塗装にかかる費用を考える際には、基本的な塗装費用だけでなく、他のコストも見逃せません。

以下のような追加費用が発生する可能性があります。

項目費用相場内容
足場代15〜25万円安全に作業を行うために必須
高圧洗浄費2〜5万円汚れをしっかり落として塗料を密着させるため
サイディング補修費5〜10万円ひび割れや破損がある場合
追加の防水処理3〜8万円雨漏り対策

特に築年数が経っている住宅では、下地処理に時間とコストがかかる場合があります。見積もりを取る際には、追加費用がどの程度かかるのかも確認すると良いでしょう。

シリコン塗料でコストを抑えつつ、住まいを守る

家を守るイメージ

シリコン塗料は、耐久性が高くコスト面でも優れているため、「できるだけメンテナンス回数を減らしたいけれど、予算は抑えたい」という方にピッタリの選択肢です。

35坪住宅のシリコン塗装を検討する際には、単に安い塗料を選ぶのではなく、「長い目で見た時にトータルコストを抑えられるか?」という視点を持つことが大切です。

定期的なメンテナンスの頻度を少なくできるシリコン塗料は、その点で最適な選択肢となるでしょう。

外壁塗装の適切なタイミングとは?

住まいの外壁は、日々の紫外線や雨風にさらされながら、知らず知らずのうちに劣化していきます。見た目にはまだ問題がないように見えても、塗膜が劣化し始めると建物自体の寿命も縮めてしまう可能性があります。

では、どのタイミングで塗装を行えばよいのでしょうか?

一般的に、外壁塗装の最適な時期は以下の症状が現れたときです。

症状特徴
色あせ・ツヤ引け外壁がくすんだように見える
チョーキング現象手で触ると白い粉がつく
ひび割れ(クラック)小さなひびが入る
塗膜の剥がれ・浮き塗料が剥がれている
コケやカビの発生湿気が多い部分に汚れが目立つ

特に、チョーキング現象は塗膜の防水効果が落ちてきたサインです。早めに塗装を検討しないと、外壁材に水が染み込み、建物の構造部分までダメージを受ける可能性があります。

季節ごとの施工の違い

外壁塗装は一年中できますが、季節によって向き不向きがあります。施工に適した時期を知ることで、より良い仕上がりを期待できます。

季節施工のしやすさ注意点
春(3月〜5月)◎(最適)比較的天候が安定しており、塗装が乾きやすい
夏(6月〜8月)△(要注意)梅雨時期は避けた方がよい。高温すぎると塗装が乾燥しすぎることも
秋(9月〜11月)◎(最適)春と同じで湿度が適度。塗装の仕上がりがよい
冬(12月〜2月)△(地域による)気温が5℃以下になる地域では塗料が乾きにくい

春や秋は気温・湿度ともに安定しており、最も塗装に適した季節です。冬でも日中の気温が5℃以上あれば施工可能ですが、寒冷地では注意が必要になります。

塗装後のメンテナンスで寿命を延ばす

モルタル壁の中塗り

35坪の住宅でシリコン塗料を使用して外壁塗装をしても、メンテナンスを怠ると塗膜の劣化が早まる恐れがあります。適切なケアを行えば、美観を維持しながら塗装の耐久性を十分に発揮させることが可能です。

こまめなメンテナンスを意識することで、外壁をより長持ちさせられるでしょう。

メンテナンスのポイント

メンテナンスのポイントを押さえておくことで、外壁の寿命を延ばし、美観を維持できます。日頃の簡単なお手入れから、定期的な点検までを意識することが大切です。

以下のポイントを参考に、適切なケアを行いましょう。

項目内容
定期的な水洗い外壁の汚れを放置せず、高圧洗浄機やホースで軽く流す
ひび割れの早めの補修小さなクラックを見つけたら、すぐに補修する
雨どいの掃除詰まりがあると水が溜まり、外壁に影響を与える
コケやカビの除去発生したら専用クリーナーで早めに取り除く
5年ごとの点検専門業者に見てもらい、劣化状態をチェックする

メンテナンス計画を立てて長持ちさせよう

外壁塗装は一度塗り替えたら終わりではありません。10〜15年に一度の再塗装が基本ですが、メンテナンスをしっかり行うことで、その期間を少しでも延ばすことができます。

また、外壁塗装と同時に屋根の塗装も考えると、足場代を一度にまとめられるため、コストを抑えることが可能です。長く快適に住むために、定期的なチェックと適切なメンテナンスを心がけましょう。

まとめ:シリコン塗料でコストと耐久性のバランスを実現

新興住宅地の戸建て

35坪ほどの住宅で外壁塗装を考える際、シリコン塗料はコストと耐久性のバランスが取れた優れた選択肢です。実際、多くの住宅で採用されています。

また、シリコン塗料は撥水性が高く、汚れがつきにくいという特徴もあり、メンテナンスの手間を軽減できます。さらに、カラーバリエーションが豊富でデザイン性にも優れているため、理想の外観に仕上げることが可能です。

ただし、塗装の耐久性を最大限に活かすためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。高圧洗浄やひび割れの補修、雨どいの掃除などを適切に行うことで、外壁の美観と機能を長期間維持できます。

外壁塗装は大きな投資ですが、シリコン塗料を選ぶことで費用を抑えつつ、長期的なメンテナンスコストを削減できます。

適切なタイミングで塗装を行い、こまめなメンテナンスを心がけることで、大切な住まいをしっかりと守りましょう。

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